ジオセル(Geo Cell) は、Cellular Confinmennt System(セル構造による土砂拘束工法)とGeo(地球、大地)を結合した造語です。
ジオセル工法は、U.S.Army Corps of Engineersの研究で、1980年代に開発されました。製品の規格は同所で決定されています。
一般名称「ジオセル」を商品名「ハイパーセル」として製造・設計・販売します。
ハイパーセルが充填材を拘束することで、土単体では不足する要素を補うこと、あるいは助けることを目的として用いられます。
土単体の主な特徴
- 【軽量・コンパクト】
- 運搬時は折り畳まれた状態で、1.1mx1.1mx1.1mのパレット形状です。500kg/パレット前後です。
- 【簡単施工】
- 折り畳まれて搬入された製品を現場で展開し、充填するだけです。
- 【切断と接続】
- 大型カッターで簡単に切断できます。接続は圧縮空気ステープラーやビスで行います。
- 【地形にあった施工】
- 端部(等)は地山に擦り付けできます。
- 【自然緑化】
- ハイパーセルは現場発生土を充填材とすることで自然緑化できます。
ハイパーセル 総合カタログ
ハイパーセル 各工法のカタログ
ハイパーセル 各種提案書
提案書の95%以上は、弊社で作成しています。
提案書作成に必要な資料を受け取り後、1,000万程度の工事では、2~3日間で作成いたします。
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ハイパーセル Q&A
Q1:
ハイパーセルの素材はなんですか?
A1:
高密度ポリエチレン(HDPE)です。土木資材の素材としては、一般的です。
【関連資料】 材料仕様
Q2:
石油製品の場合、紫外線による劣化はないのですか?
A2:
ポリマー等の炭素系材料は、太陽光線等の紫外線を浴びると重合が切れて分解します。
その為抑制物質として、カーボンブラックを添加します。黒色以外ではHALSが利用されます。
又、ハイパーセルの使用場所は、概ね”土中”なので紫外線は大幅に遮蔽されています。
【関連資料】 紫外線
Q3:
土木素材として一般的とのことですが、他の製品は?
A3:
代表例が、テンサー(等です)。素材はHDPEです。
耐久性、摩擦抵抗等は盛土補強材としての特性をしていることが証明されている。
【関連資料】 高密度ポリエチレン(HDPE)の耐候性、 高密度ポリエチレン(HDPE)の耐候性2
Q4:
ミルシートは発行されますか?
A4:
国交省の材料編では「JIS認定以外の製品として生産・納入されている建設資材については、海外建設資材品質審査証明書あるいは、
日本国内の公的機関で実施した試験結果資料を監督職員に提出しなければならない」とされています。
弊社では、CERI 一般財団法人 化学物質評価研究機構 で1回/年で行っています。
【関連資料】 ミルシートに代えて
Q5:
継ぎ目の強度も試験していますか?
A5:
弊社は、CERI に2段階の試験を依頼しています。
1)ハイパーセルの素材がHDPEであるか
2)材料の厚さ、継ぎ目強度の測定
報告書は資料として提出しています。
【関連資料】 長期継目強度
Q6:
コンクリート構造物は”永久構造物”と言われますが、ハイパーセルは同じですか?
A6:
永久構造物の定義は確定していません。概念的な表現です。
法隆寺は木造建築ですが、築1200年(一部)ありますが、木造構造物は”永久”構造物とは
言いません。ひび割れるコンクリートの方がむしろ”有限”構造物ともいえます。
【関連資料】 永久構造物の考え方
Q7:
万一、分解した場合、自然に対して影響しませんか?
A7:
HDPEは、”化学的”に不活性の材料です。又、重金属は含んでいないので、自然にやさしい素材です。
【関連資料】 無環境汚染
Q8:
石油製品なので、野火に対して問題ないですか?
A8:
野火に注意した”設計”は必要ですが、難燃性であり、自家鎮火能力が確認され地ます。
【関連資料】 自家鎮火性