ハイフレーム工法

ハイフレーム工法

ハイフレーム工法は、ハイパーセル(ジオセル)を現場で展開し、発生土、客土、砕石を充填して”法面保護層”を構築する工法です。

【軽量・コンパクト】
運搬時は折り畳まれた状態で、1.1mx1.1mx1.1mのパレット形状です。500kg/パレット前後です。
【簡単施工】
折り畳まれて搬入された製品を現場で展開し、充填するだけです。
【切断と接続】
大型カッターで簡単に切断できます。接続は圧縮空気ステープラーやビスで行います。
【地形にあった施工】
曲線部の施工も簡単施工

ハイフレーム 展開の寸法・面積

ハイフレームはハイパーセル:HyP08-100/150-25を主として採用します。
載荷重が小さい場合は、HyP05-100/150-25も採用します。
ハイフレーム 展開面積 展開幅 展開長
HyP08-100/150-25 18.0m2 W=3.0m 6.0m
W=2.5m 7.2m
W=2.2m 8.2m
HyP08-100/150-25 29.0m2 W=3.0m 6.0m
W=2.5m 7.2m
W=2.2m 8.2m

ハイフレームの概要

ハイフレームはのり面にハイフレーム材を展開・敷設し、のり面の浸食を防止します。
ハイフレーム材を法肩から滑らせて展開し、法尻を所定幅で固定して敷設します。
法勾配が急な場合には施工時に発生する滑落力を支えるためのハイアンカーをのり面(等)に打設します。
ハイアンカーの打設位置、密度、長さは計算で求めます。
決められた充填材をバックホウ(等)で充填し、転圧はバケットの腹で押し付けます。

ハイアンカー打設位置による固定法

通常の法枠工は法尻から立ち上げます。
ハイフレームの特徴は法肩からの施工ができることです。この施工法では施工時に”滑落力”が生じます。
テラス法 ハイフレームを天端水平部にも敷設し、水平部重量で滑落力を支え、加えてハイアンカーを打設する。
のり面(斜面)部にはハイアンカーは打設しない。
アンカー固定法 のり面(斜面)部に、決められた位置、本数(密度)、長さの杭を打設し、滑落力を支える。

ハイフレーム カタログ

総合カタログ
ハイフレーム
多自然川づくり対応
Fハイリバー

ハイフレーム 標準歩掛

ハイフレーム 比較表

ハイフレーム 設計指針

ハイフレーム設計指針

ハイフレーム 施工要領

ハイフレーム施工要領書

ハイフレーム工法 Q&A

Q1:

ハイフレームは法面の安定に有効ですか?

A1:

コンクリート法枠工、鋼製法枠(等)の従来の工法も安定計算が行われない工法は基本的に「法面の安定」には有効ではありません。
一部で、法面法の重量で安定に有効と謳った工法もありますが、ハイフレームは浸食防止工法と規定しています。

Q2:

従来の法枠工法との違いは何ですか?

A2:

従来工法は、下部からの”組立”施工です。ハイフレームは上部からの”展開”施工です。
天端でハイフレームを固定し、重力に任せて”展開”する工法なので、簡単施工です。

Q3:

ハイフレームに施工時に作用する滑落力は、なんで支えますか?

A3:

ハイアンカー(D13鉄筋+クリップ)で支えます。
施工後は滑落力は作用しなくなるので、施工時の荷重用です。
ハイフレームは展開幅(も展開長)は2.2m~3.0m間で現場条件で決めます。
従って、ハイアンカーは密度とアンカー長を計算から求めます。

【関連資料】 ハイフレーム固定法

Q4:

施工できる勾配に制限はありますか?

A4:

ハイフレームは安定には”寄与”せず、浸食防止用です。法面はそれ自体で安定している
場所に”植生基盤”と”浸食防止”用として施工します。
現場の法面勾配は、「道路土工 のり面工・斜面安定工指針」に基づいて計画されています。

【関連資料】 ハイフレーム法面勾配、 植生基盤

Q5:

ハイフレーム厚は何から決めますか?

A5:

一般的には、発注者・設計者からの指示におよります。
指示がない場合は、勾配と充填材の”安息角”から決めます。

【関連資料】 法面勾配と安息角

Q6:

法長が長くて複数のハイフレームを繋いで施工する場合の継手は?

A6:

ハイフレーム間の接続は、ステープル(ホッチキス)やビスで接続しますが、この場合応力の
伝達はしません。応力の伝達が必要な場合は、鉄筋をU字加工して行います。

【関連資料】 中間接続

Q7:

ハイフレームの施工速度は?

A7:

積算基準 2.土工 ②機械施工 表②・10 日当たり施工量 から310m3/日(0.8m3級)
を採用しています。
ハイフレームはその厚さによって”土量/m2”が違いうので、施工速度も変わります。
目安はH=10cm 施工速度=640m2/日  H=15cm 施工速度=430m2/日 となります。

【関連資料】 ハイフレーム作業量、 ハイフレームの施工速度

ハイフレーム 施工報告書

下記は施工報告書の一部です。この他の施工報告書は会員規制となります。
他の施工実績を参照されたい方は施工事例を参照ください。

・現場条件下で構造がシンプル
・発注者(特記で指定)

・上層ハイフレーム:客土充填
・下層ハイフレーム:コンクリート充填

・施工面積が大きい
・充填材を2種類(砕石、発生土) 使用した
・曲線部施工が多い

・ダム代替地なので“緑化”が必要だが法面勾配が1割強と急勾配なので、客土が降雨や風で浸食を受ける恐れが多く、且つ勾配変化や法長も変化しているので他工法では品質の確保が難しいとの判断による。

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